2010年12月17日金曜日

8月の米小売各社の売上高、猛暑などで大半が予想上回る

 [シカゴ 2日 ロイター] 8月の米小売各社の既存店売上高は大半が予想を上回った。新学期商戦たけなわとなるなか、セール品に客足が向かった。

 8月が25年超ぶりの猛暑となったことも、シーズン終了に近づいていた夏物衣料品の売り上げを押し上げ、小売各社が年末商戦期に先立ち、大幅な値引きを迫られることなく過剰在庫を一掃することができた可能性が示された。

 ただ、失業率が高止まり、消費信頼感が低迷するなか、消費者の需要が引き続き安価商品に集中していることも示された。

 トムソン?ロイターのデータによると、小売27社を対象とした調査では、売上高が市場予想を上回った比率は63%となった。

 小売業界全体の8月既存店売上高は3.3%増。アナリストは2.5%増を予想していた。

 ショッピングセンター国際評議会(ICSC)によると、8月の米小売既存店売上高は3.2%増。9月は3%増と予想した。

 ただ、アナリストの間では9月以降の見通しについて、慎重な見方も出ている。

 米経営コンサルティング会社ATカーニーのパートナー、シェリフ?ミタヤス氏は、一部小売店では大幅値引きにより利益率が圧迫されるとの見通しを示した。

 8月のディスカウント店はとりわけ好調で、ディスカウント店全体の売上高は4.3%増と、予想の3.1%増を上回った。

 コストコ?ホールセール<COST.O>の米既存店売上高(ガソリンを除く)は5%増、アナリスト予想の3.6%増を上回った。 

 ファミリー?ダラー?ストアーズ<FDO.N>の第4?四半期(8月28日まで)の既存店売上高は6.1%増。アナリスト予想は3.1%増だった。

 トムソン?ロイターのデータによると、アパレル店全体の売上高は3.2%増となり、アナリスト予想の2.4%増を上回った。

 百貨店メーシーズ<M.N>の売上高は4.3%増、JCペニー<JCP.N>は2.3%増と、ともに市場予想を上回った。

 アパレル専門店リミテッド?ブランズ<LTD.N>は10%増。アナリスト予想は7.3%増。

 高級百貨店のノードストローム<JWN.N>も6.3%増と予想の5.9%増を上回った。  

 売上高発表を受け、米株市場でコストコの株価は1.4%高、JCペニーは3%高、ノードストロームは8%高。S&P小売株指数は2.2%上昇した。

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